注文住宅を購入するメリット・デメリットについて詳しく解説!

公開日:2022/07/15  

マイホームの購入は人生の重要なライフイベント。「せっかくだから注文住宅にしたい!」と憧れる人も多いことでしょう。ただし、憧れだけで注文住宅を選んでしまうと、思わぬ落とし穴もあります。ここでは、注文住宅を購入するメリットとデメリットについて詳しく解説します。

そもそも注文住宅とは?

注文住宅がどのようなものかよく知らないという人のために、その特徴について簡単に説明しておきます。

■建売住宅との違い

住宅需要の高い都市部でよく見かける建売(たてうり)住宅とは、建物と土地の権利をセットにして売るイメージの販売方法です。コスト面では有利な住宅販売の手法ですが、新築住宅ではあるものの、すでに完成した家を買う形式になります。そのため買い手の自由度は低く、内装や設備などのオプションを少し選べる程度で、間取り等を変更できるケースはまれです。

■建築条件付き土地との違い

建売住宅と並んでよく見かける住宅販売の種類として、建築条件付き土地があります。これは土地を購入した時点で、施工を担当する業者が決められているタイプの販売方法です。建売の場合よりは自由度が高く、間取りや仕様はある程度選択できるのが通例ですが、注文住宅にどの程度対応してくれるかは、指定先の業者によって異なります。

注文住宅にもいろいろなタイプがある

注文住宅といっても、取り扱うメーカーや工務店によって、間取り、工法、設備などそれぞれに選択肢がある程度用意されていて、それらの中から選んで組み合わせるセミオーダー形式のものもあれば、図面段階から細かくすべてを決めていけるフルオーダー形式のものもあります。注文住宅を検討する際は、予算はもちろんのこと、自分のこだわりをどの程度反映したいのかについても、決めておく必要があります。

注文住宅を購入するメリット

注文住宅というと「高級」「高品質」「こだわりの家」というイメージがあるかと思いますが、実際のところはどのようなメリットがあるでしょうか。注文住宅を選んだ場合のメリットについて詳しく見ていきます。

■間取りなどを自由に決められる

家族の人数や趣味嗜好、思い描くライフスタイルに合わせて、間取りを決めることができます。さらに家全体の構造や、設備の配置、使用する素材を吟味できるのは注文住宅の基本となるメリットです。

■過程を確認しながら、細部までこだわれる

担当者に事前に伝えておけば、注文住宅は施工過程のほぼすべてに立ち会うこともできます。すべてに立ち会わずとも、こだわりポイントや細部の仕上がりについて、工事の進捗に合わせて実際に自分の目で確かめていけるのは、注文住宅の大きなメリットです。担当者や現場の職人さんともコミュニケーションをとり、完成時には見えないような部分まで把握できれば、家に対する愛着は計り知れません。

■唯一無二、自分だけの家

注文住宅の最大のメリットは何といっても、世界にひとつだけ、自分や家族が暮らすこだわりの空間を手に入れられる点です。これをプライスレスな価値だと考える人もいるでしょう。

注文住宅を購入するデメリット

自分の理想を追い求めることもできる注文住宅ですが、次のようなデメリットもあります。

■打ち合わせ回数が多い

注文住宅を購入した場合、担当者と複数回の打ち合わせを繰り返していくことになります。打ち合わせの回数や連絡手段は業者にもよりますが、設計や間取りの決定から始まり、細部のオプション選択まで含めると、1回や2回で済ますというわけにはいきません

また逆に、打ち合わせ回数の上限が決められている(追加は有料)という場合もあり、各打ち合わせでは自分の希望を明確に伝えつつ、業者から提供された選択肢に対しては、期限までに回答していく必要があります。

■スケジュールが長くなる

打ち合わせ回数と同じように、プランニングの期間も長めにとっておく必要が出てきます。設計や選択した工法などにもよりますが、契約から着工まででも数か月、完成と引き渡しまでは1年以上かかるのが通例です。

■コストは高め

当然ながら建売住宅に比べ、注文住宅の建築コストは高くなります。細部まで指定するフルオーダーに近づくほど、初期費用のコストアップは覚悟する必要があるでしょう。

ただし、希望に沿って家を建てるのですから、購入後にリフォームなどの手直しをいれたり、メンテナンスに失敗したりといった出費リスクは下がるので、必ずしもあらゆるコスト面において不利というわけではありません。

■仕上がりイメージを先に確認できない

選んだ工法や内装等によっては、モデルルームなどを参考にある程度の完成イメージを持つことができますが、自分なりのこだわりを反映させればさせるほど、実際に家が完成するまで仕上がりを確かめる方法がありません。イメージがわかないと不安だという人は、あまり注文住宅には向いていないともいえます。

 

注文住宅と他の住宅販売の違いを理解しておくことは大切です。メリットやデメリットをよく理解したうえで、自分のこだわりを表現したい場合は注文住宅を選びましょう。注文住宅の購入時は、完成まで時間がかかり、予算が膨らみやすいことも頭に入れて行動することが大切です。

おすすめ関連記事

サイト内検索

【NEW】新着情報

  バルコニーの有無は、住宅建設時に悩まれる要素のひとつです。その必要性については一概にいえません。バルコニーは必ずしも必要というものではなく、住人のニーズや使い方によって異なりま
続きを読む
  注文住宅を建てる際は、充分な準備が欠かせません。土地選びから始め、建築プランや予算の明確化、信頼できる建築会社の選定まで、さまざまなぽ印を抑える必要があります。また、将来のライ
続きを読む
注文住宅を建てるためのプランを考える際、標準仕様という言葉を聞いたことはありませんか?標準仕様は住宅の基準となる仕様を表し、その内容には建材や住宅設備などさまざまな要素が含まれます。本記事で
続きを読む