岩手県盛岡市でおすすめの注文住宅メーカーを紹介します！

注文住宅の建設を依頼する際は、おもに3つの業者の中から選択することになるでしょう。以下、各業者の特徴を解説します。

工務店

工務店は大きく分けて以下の3つのタイプに分けられます。

・地域密着型の工務店
・フランチャイズの加盟店
・中堅ビルダーのような工務店

地域密着型の工務店は、拠点の市町村に根ざした活動を行い、地元の人たちから厚い信頼を得て名前で代々商売を続けている特徴があります。限定的な地域では、大手のハウスメーカーよりも高い信頼を誇るでしょう。

フランチャイズ型の工務店は、本部から供給される建材や設備を一括で仕入れ、工法や施工手順などを各工務店の間で共有します。コストを抑えることができ、合理的な方法で施工ができるため、効率よく仕事ができる点が特徴でしょう。

工務店の中には、市町村を飛び出して広範囲に営業エリアを拡大している業者も存在します。基本的に地域密着型の営業方針をとりつつも、ハウスメーカーのようにモデルハウスや住宅展示場へ赴くことができるでしょう。

また商品のパッケージ化も行い、オリジナルブランドをシリーズ化して営業に力を入れています。

ハウスメーカー

大規模に建築事業を展開するハウスメーカーには、以下5つの強みがあります。

・コスト
・施工エリア
・工期
・施工の精度
・アフターメンテナンス

大手ハウスメーカーは、建材や部材、工法まですべて均一化されており、低コストで高精度な住宅を短期間で建築できるノウハウをもっています。技術や精度においては、ハウスメーカーは特段高いといえるでしょう。

しかしハウスメーカーはフルオーダーで建てているわけではないので、みんな同じ家になってしまうのが気になる、という方も少なからずいらっしゃるかもしれませんね。しかしハウスメーカーでは選択できる備品や内装の部材など、とても豊富に揃えています。

テンプレートの中からの選択になりますが、自分の家に個性をもたせることも可能です。各ハウスメーカーともアフターメンテナンスに力を入れており、20年以上の保証があるケースも珍しくありません。

コストを抑えつつ、高機能な住宅をできるだけ短い工期で建てたい方には、ハウスメーカーの選択がおすすめです。アフターフォローの手厚さも見逃せないポイントでしょう。

設計事務所

設計事務所では、個人事業主である建築家が集まって建物の企画や設計、監理を行っています。数十人～数百人と組織の規模はさまざまでしょう。

設計事務所は、設計と監理を担当し、施工は工務店が行います。設計事務所に建築を依頼するメリットは、設計が柔軟でデザイン性が高い点が挙げられるでしょう。

決まった規格がないので、施工主の意向をダイレクトに反映したオリジナリティあふれる戸建てを建てることが可能です。

反面、デメリットは工期とコストでしょう。設計事務所に依頼する場合、こだわりの家を自分で選んだ建材や部材で建てるため工期は長くなり、コストは割高になりがちです。

そのため設計事務所への依頼を検討する際は、家へのこだわりとコスト、工期の長さの両面から考える必要があるでしょう。

注文住宅には、すべて自分で決めるフルオーダー住宅やテンプレートに合わせて、設備や部材、建材を選ぶセミオーダー住宅、さらに固定されたテンプレートの中で、限られた設備を選択する企画住宅も存在します。

以下、3つのオーダーの種類について解説します。

フルオーダー

フルオーダー住宅は、外観や間取り、仕様などすべての面で自由に決められるため、理想に近い家を建てることができるでしょう。予算を多くかけると家の細部に至るまで、こだわり尽くせます。

予算を抑えたい場合、過剰な箇所を抑えることでコストパフォーマンスのよい家を建てることもでき、選択肢の幅が広い点が特徴です。

一方でフルオーダーには、細かいところまでこだわれることから予算オーバーになりやすく、さらに工期が長くなりがちであるというデメリットが挙げられるでしょう。またハウスメーカーと提携していないメーカーの建材や設備を使うと、さらにコストがかかってしまいます。

そのためフルオーダーで家を建てる時は、工期に余裕をもち、事前にしっかり予算を組んでおきましょう。

セミオーダー

セミオーダー住宅は建物の仕様がある程度決まっているため、建築コストを抑えられるメリットがあります。選択肢の幅はフルオーダーよりも狭く、建売住宅よりも広いため、肝心なポイントでこだわりたい方向けとなるでしょう。

仕様があらかじめ決まっていますが、デザインや設備はいくつかのパターンが用意されており、好みに合わせて選ぶことができます。根本的な家づくりにこだわりはないけど、設備や内装にはこだわりたい、という方におすすめでしょう。

基本的な仕様は規格化されているため、工期を短く収めることもできます。そのため入居のタイミングがすでに決まっている場合、セミオーダーが望ましいでしょう。

フルオーダーほどのコストはかかりませんが、セミオーダー住宅もある程度の予算を立てておかないと、予算とこだわりの妥協点を探すのに時間がかかってしまいます。そのため、あらかじめこだわりのポイントと予算は、しっかりと検討しておきましょう。

企画住宅

企画住宅は設計の自由度が制限され、いくつかの選択肢から設備やデザインを選びつつ、プランを決定します。

ある程度枠組みが決まっているので、コストや工期を大幅に抑えることができるでしょう。フルオーダー住宅やセミオーダー住宅は、打ち合わせを重ねながら図面を作り上げ、それらが完成するまでおおまかな費用がわかりません。

企画住宅は最初から決まった予算の中で、できることを考える設計方法なので、費用が明確で、予算オーバーに陥ることはないでしょう。限られた選択肢はデメリットでもありますが、迷う時間が少なく、スムーズに話を進めることができます。

企画住宅は完成をイメージしやすいので、思い描いた理想の家と、実際に建築された家のギャップが少ない点が特徴です。モデルハウスとほぼ同じ家ができ上がりますので、家の造りに関してはイメージ違いなど、ギャップを感じることは少ないでしょう。

ZEH（ゼッチ）住宅は、「Net Zero Energy House（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）」の略語で、年間の「消費エネルギー」量をゼロ以下にする住宅を指します。この目標を実現するために、「断熱」「省エネ」「創エネ」の3つの要素を組み合わせています。

ZEH住宅の重要性

2022年には、ハウスメーカーによる新築戸建て住宅の94%がZEH住宅として建設されました。これは、脱炭素社会の実現に向けた一歩であり、ZEH住宅の重要性は増加しています。

ZEH住宅のメリット

①快適に過ごせる: ZEH住宅は優れた断熱性と通風を提供し、居住者に快適な環境を提供します。
②光熱費を削減できる: エネルギー消費が低いため、光熱費が大幅に削減され、経済的なメリットがあります。
③非常電力を蓄えられる: ZEH住宅は太陽光発電などの設備を備え、非常時に電力を蓄えることができます。
④補助金でお得に建てられる: 政府や地方自治体からの補助金制度が利用可能で、ZEH住宅の建設費用を軽減できます。

ZEH住宅のデメリット

エネルギー効率の高いZEH住宅を建てるには、太陽光発電設備や断熱性の高い外皮素材を導入する必要があり、これが通常の住宅と比べて建築コストを高くする要因となります。

ZEHの補助金制度について

戸建て住宅の2022年時点のZEH支援制度には「ZEH（ゼッチ）」「ZEH＋（ゼッチプラス）」「次世代ZEH＋」「LCCM（ライフサイクルカーボンマイナス）住宅」の4つの区分が存在し、これらの制度を利用することでZEH住宅の建設費用を軽減できます。

家は間取りが重要です。どんなに高機能な住宅でも、暮らしやすい間取りを備えていなければ、長く住むほどストレスを募らせてしまうでしょう。

ここからは注文住宅設計のカギとなる間取りについて、解説します。

生活動線

適切な生活動線が確保できないと、日常生活の中で家族同士が頻繁にぶつかってしまい、ストレスを抱えた生活を送ることになってしまうでしょう。

そうならないよう家族一人ひとりの普段の動きや流れを想定し、使う部屋と部屋にいる時間を整理してください。また将来、子どもが自立して家を出たときのことなど、家族構成や暮らしの変化も考慮しておくと、より長く住みやすい家を建てることができます。

なお家の建築を間取りから考える場合、まずは生活動線を確実に決めておきましょう。

日あたりと風通し

日あたりと風通しも見逃せないポイントです。「日あたりと風通しが決め手になって住宅を選んだ」という人も少なくありません。

一般的に人気が高いのは南向きの家ですが、ライフスタイルによってはかならずしも南向きがベストとは限りません。家族が家でどのように過ごしているかをイメージし、間取りを考えていきましょう。

また、風通しはいいに越したことはありません。窓を対角線上に配置することで風が通りやすくなるので、意識して配置しましょう。風通しのいい部屋は、快適性も高くなります。

家具・家電のレイアウト

間取りを決める際には、家具・家電の大きさから考えることも重要でしょう。置きたいと考えている家具・家電をすべて持ち込むとどれくらいの広さが必要なのか、それらを置いて不自由のない動線を描くにはどんな間取りにしたらいいのかなどを考えれば、自然に理想的な間取りがイメージしやすくなります。

将来的なイメージ

注文住宅の間取りを決める際には「子どもが大きくなってきたら、兄妹で部屋を分けられるようにしたい」「将来は、両親との同居を考えている」など、将来的に出てきそうな要望も踏まえて考える必要があります。

また、子どもの成長や親との同居はある程度予測できますが、親戚が同居することになったなど、予期せぬことが起きる可能性もあります。

そうした場合に備えて、間取りはある程度変更が可能な造りとしておくと自由度が高く便利です。

資金計画を立てる

最初にするべきことは資金計画の立案です。国土交通省の「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によれば、土地付き注文住宅の平均購入資金は5,436万円でした。そのうち、自己資金は30.6%の1,665万円で、残りは住宅ローンなどの借入金でした。

住宅購入前に、購入金額の30%程度を用意しておくのが無難です。残りの金額をフラット35などで借り入れ、住宅ローンを組んで返済します。フラット35の借入期間の平均は32. 9年、中央値は35年でした。このことから、35年分の返済計画を立てる必要があるとわかります。

工務店やハウスメーカーを選択する

購入資金のめどが立ったら、理想の家づくりをかなえてくれる工務店やハウスメーカーを選択します。工務店やハウスメーカーでは、説明会や見学会を随時開催していますので、いろいろな場所を回って理想の家を探してみましょう。

ただし、1つの工務店やハウスメーカーに決め打ちするのはリスクがあります。いきなり契約するのではなく、必ず複数の業者を比較・検討するようにしましょう。

建設予定の土地を探す

土地探しは、不動産会社かハウスメーカーに依頼します。不動産会社に依頼するメリットは、まだ販売していない土地の情報や土地の詳細に関する情報を手に入れやすいことです。

工務店やハウスメーカーに依頼するメリットは、住宅建設に適した土地を紹介してくれることや、建設計画と土地探しを同時並行で進められることです。メリット・デメリットを比較し、どちらに依頼するか決めるとよいでしょう。

工務店やハウスメーカーと住宅建設の計画を練る

土地が見つかったら、工務店やハウスメーカーと家づくりのプランニングを行います。プロの設計士の意見を聞きながら、土地に合った理想の住宅のプランを練りましょう。その際は、住宅に求める条件や機能に優先順位をつけ、それに応じたプランを提案してもらうと話が進みやすくなります。

契約・着工・引き渡し

住宅建設プランに納得がいけば、正式に契約となり工事が始まります。契約時に金額や工期がハッキリわかります。契約書には追加工事や変更以来の手続き、契約金額、支払い条件などが明記されていますので、隅々まで確認しましょう。

住宅着工後、半年から1年程度で引き渡しを迎えます。工事中は出来るだけ現場に足を運び、自分の目で工事の進捗を確認したほうがよいでしょう。完成後、検査などで問題が出なければ引き渡しが行われます。

引き渡し後に問題に気付いた場合、トラブルに発展したり追加の工賃を請求されたりすることがあるため、入念に確認してから引き渡しを受けましょう。

ここまで盛岡市や注文住宅に関する基礎知識について解説してきましたが、ここからは事前に行った注文住宅建設時のポイントにフォーカスした、WEBアンケートの結果を見ていこうと思います。

ネットユーザーを対象に「注文住宅を建築するとしたら、こだわりたいポイントはどこですか？」という質問をしたところ、結果は上記のグラフのようになりました。多数の回答をいただいた項目から順に、ひとつずつチェックしていきましょう。

まず一番回答が多かったのは「住宅性能」で、31％でした。やはり実際に家族と永く住む家ですから、安心感に大きく関わってくる住宅性能にこだわりたい方は多いようですね。

住宅性能とは一般的に、耐震性・断熱性・気密性・省エネ性などのことを指します。安全性が大きなウェイトを占めているのはもちろんですが、近年ではZEHという省エネルギー性能に優れた住宅を提案しているメーカーが増えているのにも注目ですね。

二番目に回答が多かったのは「住宅デザイン」で、23％でした。フルオーダーやセミオーダーなど建て方によって自由度は違ってきますが、見た目のデザイン性は注文住宅でマイホームを建てるならぜひこだわりたいポイントですよね。

三番目に回答が多かったのは「補償内容」で、19％でした。家族が安心して暮らせる住まいにしていくためにも、補償内容や期間はしっかりと調べておきたいポイントでしょう。

同じく三番目に回答が多かったのは「建築技術」で、19％でした。専門的な建築技術に関しては私たち素人がすべて理解できるわけではありませんが、各メーカーのホームページなどを見ると工法やテクノロジーについて説明しているので、一度チェックしてみるといいかもしれません。

最後に少数派ではありますが「口コミや評判」という回答も、10％ありました。実際にその住宅メーカーで家を建てた方の意見を取り入れることは、比較検討する際にも一つの基準として活用できるのではないでしょうか。

ここまでアンケート結果をもとに話してきましたが、一般的にどのような基準で注文住宅の設計を考えているのか、知ることができたのではないでしょうか？次の見出しからはこれらを踏まえ、盛岡市にある注文住宅メーカー選びのポイントについて紹介しますので、ぜひ最後までご覧になってください！

注文住宅についての理解を深めたところで、盛岡市で自分に合った注文住宅メーカーを選ぶためのポイントについてお話しします。

工法

住宅の工法というと木造軸組工法や木造枠組壁式工法（ツーバイフォー（2×4））、軽量・重量鉄骨造などをイメージするでしょう。

しかしそうした工法に加えて、大手住宅メーカーでは次々と新しい工法を打ち出しています。大まかにいえば多くが木造軸組工法となりますが、耐震性に独自の強みを出した工法や換気・断熱性において優位性のある工法など、さまざまなものがあります。

そうした新しい工法を含めて、どのような家を建てたいのかを考えてみるとよいでしょう。

住宅性能

住宅性能は主に耐震性と省エネ性能（断熱性・気密性）のことをいいます。最近でZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）に対応する住宅メーカーも多くなってきていて、省エネかつ快適な暮らしが実現できるようになってきました。

たとえば太陽光発電や蓄電池といったエコエネルギーを組み合わせることで、災害時にも安心できる暮らしが可能となります。

注文住宅メーカーを選ぶ際には、こうした住まいの性能に関して、自分の求めている項目にしっかり対応してくれているかを確認しましょう。

保証

注文住宅メーカーを選ぶ際は、保証期間や内容にも注目しましょう。基本的にはどのメーカーも2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」によって住宅構造や雨漏りに関して、最低10年の保証が定められています。

法律で定められた10年の保証を満たしているかをまず確認するようにして、そこからどれほどの保証期間が設けられているのかを確かめてください。メーカーによっては50年以上の保証期間を設定していることがあります。

また保証期間に加えて、保証内容も必ず確認しましょう。メーカーごとに点検サイクルやアフターサービスの充実度が異なります。

口コミ、評判

どの注文住宅メーカーにお願いしようか迷っている場合は、口コミや評判を参考にするのもおすすめです。やはり実際にそのメーカーを利用した人にしか分からないことを口コミから把握できるため、メーカー選びの基準のひとつにできるでしょう。

あまり情報がなかったり認知度が低かったりするメーカーも、利用者のリアルな声があるからこそ選ぶときの決め手となり得ます。失敗するリスクも避けられることでしょう。

盛岡市で注文住宅を建てるなら、メーカーごとの特徴をしっかりと理解し、比較・検討することが成功につながります。メーカーによって、費用や注力する施工・サービスなどが異なるため、目的を明確にして、ご家族に合わせた注文住宅メーカーを選ぶようにしましょう。

また一口に注文住宅メーカーといっても、木の素材にこだわりをもったメーカーやデザイン性の高さが魅力のメーカーなど、それぞれの得意分野があります。公式サイトを見て、得意分野が目的とマッチしていれば、事例集や資料をダウンロードする、展示場を訪れてみるなどアクションを起こしてみてください。