DINKSが注文住宅を購入するメリットとは?間取り決めのポイントも解説!
近年、子どもを持たない共働き夫婦(DINKS)が増える傾向にあります。この要因としては、子どもを持たないことで色々なメリットがあるということが挙げられます。今回は、DINKSが注文住宅を購入した場合のメリット、そして間取りを決めるポイントを解説していきます。きっと参考になりますので、ぜひ最後までご一読ください。
そもそもDINKSとはどのような考え方?
DINKSは、「Double Income(共働き)No Kids(子どもを持たない)」の頭文字を取った言葉で、このような夫婦が増えつつあります。事情があって子どもを作らないのではなく、自らの意思で子どもを持たないと決めていることが注目すべき点です。
人其々価値観が違いますから、子どもを持たない選択をするのには理由があるのでしょう。考えられる理由としては色々あるようですが、「二人だけの時間を大切にしたい」「仕事に専念したい」「経済的に余裕のある生活をしたい」などがあり、夫婦にとってはメリットとなります。
他の理由として、「子育てに自信がない」「出産に不安がある」といったマイナス思考に陥っている人も少なくありません。また、育児と仕事を両立できる環境が整っていないという社会背景が影響しているのも確かです。
夫婦の価値観や求める生活によってDINKSを選択しているケースがほとんどですが、賛否両論があります。しかしDINKSを選択した夫婦には理由があり、それが二人の思い描くライフスタイルなのでしょう。
DINKSが注文住宅を購入するメリット
子どもを持たないDINKSが戸建てを購入する必要はないと思われがちですが、DINKSであっても戸建てを購入するメリットはあります。
■間取りの自由度が高い
戸建ての中でも注文住宅は、間取りを自由に決められるというメリットがあります。夫婦が其々の個室を持つこともでき、別のフロアに設けると独立性が高くなり気兼ねなく仕事ができます。
例えば1階に水回り、2階にリビング、3階に夫婦の部屋という分け方をしたり、外にウッドデッキを設置したりすればガーデニングやDIYを楽しめます。戸建てはこだわりの住まいづくりが可能で、間取りの自由度も高いです。
■リフォームや建て替えができる
マンションの専有部分はリフォームやリノベーションが可能ですが、共有部分は制約があって難しいです。マンションの共有部分はバルコニーや窓のサッシ、玄関ドアも該当するので、把握しておかなければなりません。その点戸建ては、希望するタイミングで自由にリフォームや建て替えが可能となります。
■資産価値があり、老後に備えられる
建物は経年劣化していくため、資産価値は低下していきます。これはマンションも戸建ても同じで、老朽化を防ぐことはできません。
但し土地に関しては、戸建ての土地が占める割合は多く、築年数が経過しても資産価値はあります。そして子どもを持たないので資産を残す必要はなく、将来的に売却して老人ホームの入居費用に充てることも可能です。
またリバースモーゲージという金融商品があり、自宅を担保に生活資金を借りることができます。リバースモーゲージは戸建てのみを対象とした商品がほとんどで、マンションが活用できる確率は低いです。
戸建てであっても土地が一定の価値を持つ場合に限られており、立地条件も影響します。契約者の死亡後に自宅を売却して一括返済するという仕組みで、自宅に暮らしながら生活資金が得られます。老後の生活資金を確保する手段として検討するのも良いでしょう。
DINKSが注文住宅を購入する際の間取り決めのポイント
DINKSが注文住宅を建てる際に間取り決めのポイントになるのは、どのようなことでしょうか?
■ ライフスタイルを考慮する
夫婦二人のライフスタイルを考えれば、間取りを決めやすくなります。互いに仕事を持っている場合が多いですから、其々個室がある方が生活しやすいかもしれません。その場合は2LDKが適していますが、余裕を持って3LDKにするのも良いでしょう。お互いに気を遣わずに過ごせることが一番で、睡眠をしっかり取ることが大事です。
また外食が多い場合は、コンパクトなキッチンで十分ですし、カウンターで食事をとるスタイルが向いています。リビングは間取りの中でもメインとなるので、DINKSにこだわらず寛げる空間にしたいものです。
■家事動線に配慮する
間取りを決める際に重要となってくるのが家事動線であり、特に共働きの場合は配慮することが必要不可欠です。
例えば水回りをまとまった場所にすることで、効率よく家事がこなせます。洗濯物を干すバルコニーなどが離れた場所にあると、行き来するのに時間が掛かってしまいます。
キッチンのシンク、コンロ、冷蔵庫を適切な場所に配置するのもポイントの一つで、移動に手間が掛かると作業効率が悪くなります。
■寝室は同室?別室?
先に述べましたが、共働きのDINKSは自宅で仕事をすることが多いため、気兼ねなく仕事に没頭するためには個室が必要となります。その個室が寝室も兼ねている場合と、あくまで仕事部屋として使う場合がありますが、どちらにもメリット・デメリットが考えられます。
寝室を同室にすると、一緒に過ごす時間が増えて安心感にも繋がります。また別室にすると、相手の生活リズムを気にしなくて済みます。つまりこれはケースバイケースで、夫婦によって選択肢は変わってくるでしょう。
DINKSが注文住宅を購入するメリットを考えてきましたが、DINKSだからというものもあれば、子どもがいる家庭にも当てはまることも多いです。家事動線に配慮するのはどの家庭にも大切なことで、効率よく家事をこなすためにも、慎重に間取り決めをしなくてはなりません。「二人の時間を楽しみたい」というDINKSが増えているのは価値観の相違でもありますが、社会が大きく影響しているのかもしれません。