注文住宅のキッチン作り!レイアウトや設備を選ぶポイント
注文住宅を建てる際に、多くの人が重視するのがキッチンです。注文住宅のキッチンは単なる料理をする場所ではなく、家族や友人とコミュニケーションをとる重要なスペースでもあります。当記事では、理想のキッチンを実現するためのポイントや、デザインのアイデアについて詳しく解説します。
注文住宅でキッチンのレイアウトを考える
注文住宅のキッチン設計において、まず考えるべきはレイアウトです。レイアウトは使い勝手に大きく影響するため、しっかりと計画を立てます。以下では、代表的なキッチンレイアウトとその特徴について紹介します。
まっすぐでシンプルなI型
I型キッチンは、調理スペースやシンク、コンロが一直線に並んでいるシンプルなレイアウトです。省スペースで設置できるため、狭いスペースにも適しています。
すべての作業が一列に収まるため、動線がシンプルで使いやすい点も特徴です。ただし、調理スペースが限られるため、大人数の料理を作る場合には工夫が必要です。
調理スペースが広いL型
調理スペースがL字型に配置されているレイアウトです。I型キッチンに比べて作業スペースが広く取れるので、調理の効率が上がります。
ダイニングスペースとの連携も取りやすく、家族とのコミュニケーションがスムーズに図れる点も魅力です。収納スペースも豊富に確保でき、キッチン用品をすっきりと整理できます。
広いスペースで調理をするのに向いているU型
調理スペースがU字型に配置されているレイアウトです。作業スペースが広く、複数人での調理ができます。収納スペースも豊富なため、調理器具や食材を効率よく収納可能です。
調理動線が短くスムーズに作業を進められるので、料理が好きな方におすすめです。広いスペースが必要になるため、設置場所は慎重に決める必要があります。
解放感が強くコミュニケーションを取りやすいアイランド
キッチン中央に島(アイランド)状の作業スペースがあるのが、アイランドキッチンです。見た目がスタイリッシュで開放感があり、デザイン性に優れています。アイランド部分を使って家族や友人と一緒に料理を楽しめるため、コミュニケーションの場としても最適です。
大きなスペースが必要なので、広いキッチンを確保できる注文住宅に向いています。解放感があるレイアウトですが匂い対策も必要なため、フード付き換気扇の設置も大切です。
注文住宅でのキッチン設備の選び方
理想のキッチンを作るには、適切な設備の選択が重要です。設備の選び方によって、キッチンの使い勝手やデザインが大きく変わります。以下では、キッチン設備の選び方を詳しく解説します。
シンク
シンクはキッチンの中心的な設備の一つです。使い勝手の良いシンクを選べば、調理や片付けがスムーズになります。サイズや形状、素材に注目して満足いく使用感のシンクを選択します。
大きなシンクは洗い物がしやすく、とくに鍋やフライパンなど大きな調理器具を洗う際に便利です。二槽シンクを選べば、洗い物とすすぎを同時に進行できます。
一人暮らしの方なら、あえて小型シンクを選びスペースを節約するのもよいです。シンクの素材はステンレス製が一般的ですが、セラミックや人工大理石などのおしゃれで耐久性のある素材もあります。
コンロ
コンロは調理の要となる設備です。ガスコンロとIHクッキングヒーターの、どちらかを選択します。ガスコンロは火力が強く、調理の幅が広がるため、プロのような調理を楽しみたい方におすすめです。
一方、IHクッキングヒーターは火を使わないため、安全性が高く掃除が簡単にできます。デザインもスタイリッシュで、現代的なキッチンにぴったりです。ライフスタイルや好みを考え、どちらを選ぶか決めましょう。
レンジフードや換気扇
レンジフードは、調理中の煙やにおいを排出する重要な設備です。選ぶ際には吸引力や静音性、デザインに注目しましょう。吸引力が強いものを選べば、キッチンの空気を清潔に保てます。
静音性が高いものなら調理中の騒音を抑え、快適に料理を楽しめます。キッチンが個別空間になっている場合には、匂いが外に漏れにくいため簡易的なレンジフードや換気扇でも問題が起きにくいです。しかし、部屋の一角にキッチンを設ける場合には匂い対策を重視する必要があります。
収納
キッチンの収納スペースとして、キャビネットは欠かせません。上部キャビネットには、頻繁に使う食器や調味料を収納し、下部キャビネットには大きな鍋やフライパンを収納するのが一般的です。用途に応じた配置を心がけます。
注文住宅のキッチンにパントリーを設ければ収納力が格段に向上し、キッチン全体がすっきりと片付きます。パントリーの設置場所としては、キッチンの近くが理想的です。キッチン収納を充実させたいなら、ぜひ設置を検討しましょう。
壁や床
汚れにくい壁や床をキッチンに採用すれば、掃除が楽になります。床をフロアタイルにして油汚れを防ぐデザインが、近年では人気です。キッチンの壁紙は漆喰などの油や水を吸うものにせず、耐水・対汚性があるものにします。
油はねや水飛びが気になる方は、キッチンに手元を隠す低めの壁の採用もおすすめです。汚れを防ぎつつ、家族の様子を見守りやすくなります。
まとめ
キッチンには多種多様なタイプがあり、注文住宅を建てる際にはどれが自分に合うかチェックする必要があります。作業スペースが狭いタイプは一人暮らしの方や、簡易的な料理をする方に適しています。家族で料理をするなら、L字やU字などの広いスペースが取れるキッチンを注文住宅に設置しましょう。キッチン周りの設備や壁、床などにもこだわりを持てばより快適な調理場が作れるでしょう。